CoderDojoに参加したいとお考えの親御さんへ

この記事はCoderDojo Advent Calendar 2016の4日目の記事です。
3日目はCoderDojo守谷代表の高松さんでした。

さて、なにを書こうかなぁと悩んだのですが、他の24枠がすべて埋まったということで私が書くことはこれしかないのではという気がしてきました。

親御さんへのメッセージ。

私はCoderDojo西宮/梅田の世話人会に所属しており、普段は親御さんを含むいろんな方からのお問い合わせへの返答やDoorKeeperを利用したイベントの作成、メンター募集のFacebookイベントページの作成などをしています。
そこで経験し思ったことについて書こうと思います。

「初めてなので基礎から教えてください」

最近はいろんなメディアで「子どもプログラミング」について紹介されたり2020年のプログラミング必修化のニュースなどもあってか、CoderDojo西宮/梅田では多数参加の申し込みをいただいており、全員参加していただくことはまず無理…という状況にあります。

お申し込みいただく際に、できるだけニンジャ(CoderDojoに参加する子どもたちのこと)のやりたいことを書いていただくようにしているのですが、「初めてなので基礎から教えてください」という言葉をよく見るようになりました。

CoderDojoは習い事のようなスクールや教室ではありません。
西宮/梅田の主宰者の細谷さんがインタビューを受けている下記の記事を読んでいただくとわかるかと思うのですが、カリキュラムは一切なく、子どもたちが作りたいと思うものを作ってもらいます。
子ども向け無料プログラミング教室、CoderDojoとは? 運営者に話を聞いてみた!

そしてメンターは先生ではありません。
同じCoderDojo西宮/梅田でメンターをしている杉田くんが、メンターの役割について2日目に書いてくれています。(CoderDojoって知ってる?メンターの役割
たいへん共感できる内容で、私がメンターとして思っていることとほとんど変わりありません。

どんどん自分のやりたいことを伝えてくれて、一緒にプログラミングを進めている子どもたちがいる中、どうしても受け身の方は受け入れにくくなってしまいます…。
(各Dojoによってお申し込み受け入れの状況はさまざまです。現在の西宮/梅田での状況です。)
毎回とても心苦しく思っています。

まずはぜひ初めてみてください

おそらくですが、国内の多くのDojoはプログラミングが初めての子にはScratchを使ってカンタンなゲーム作成をしていると思います。
それはご家庭でも十分に試していただくことができます。パソコンさえあれば今すぐスタートができるんですね。「作る」をクリックするとインターネットが繋がっていればオンラインですぐ始められますし、インストールしてオフラインでも使用することができます。(ページ一番下の「オフラインエディター」より)

使い方(ゲームの作成方法)については、NHKで放映された番組を見たり、書籍購入もおすすめです。

Why!?プログラミング

小学生からはじめるわくわくプログラミング

小学生からはじめるわくわくプログラミング2

その他にもAmazonでScratchと検索するとたくさん書籍が出てきます(中には他の書籍も混じっていますのでご注意ください)。今は電子書籍なども出ているみたいですね。
書籍は導入から書いていることが多いため、親御さん自身がパソコンに詳しくなくても進められるようになっていると思います。

まずはぜひ、初めてみてください。

ゲームをするのが好きなので、プログラミング?

タブレットやスマートフォンが普及し、子どもたちにとってゲームはとても身近なものになりました。
「ゲームをするのが大好きで、ゲームが作りたいと言っている」ということでお申し込みされる方も増えました。

そこで…親御さんにお子さんのことを少し観察していただきたいなーと思います。

これは体験談なのですが、私の娘(ゲーム好き)が小学1年生のときに西宮の第一回目のDojoに参加しました。
娘はプログラミングのロジックにはまったく興味を示しませんでした。
ネコのキャラクターの色を終始変えていて、なるほど、彼女の琴線はここにあったのかと感じました。
もしかしてまだローマ字もわからないし、パソコン操作もままならないからだったのかもと、5年生のときにHour of Codeのマインクラフトをやらせてみましたが、そのときは楽しんで最後まで終えましたが特におもしろいからもっとやりたいというような言葉は出ませんでした。
きっとマインクラフトが好きなだけだったんでしょうね(笑)

お子さんはゲームのどんなところが好きなのか。
キャラクターかもしれませんし、その動きかもしれません。
意外に地味でコツコツの繰り返しのプログラミングは楽しいと思わないかもしれません。

繰り返しになりますが、まずは「やってみること」をおすすめします。
プログラミング好き!もっとやりたい!という反応かもしれませんし、プログラミングが答えではないという結論になるかもしれません。

たくさんの子どもたちがプログラミングしています

家でひとりでやっているとつまらないかもしれません。
自分と同じような子どもが、こんなゲームを作っているんだ!とワクワクして、やってみたいなと思うことももちろんあると思います。
先ほど紹介したNHKの番組では番組中にお子さんの作品紹介があります。
またScratchのサイトではたくさんの作品を見て、遊んで、その作品をリミックス(元の作品を利用して新しく作品を作ること)できます。作者の年齢まではわからないですが、刺激になるはずです。
フォーラムもあるので相談もできます。

終わりに

CoderDojoは無料で参加でき、他のプログラミング教室より親御さんにとって参加のハードルが低いと思います。
ですがどのDojoも定員がいっぱいになることが多くなっており、もっともっとDojoの数を増やしたりメンターの数を増やしたりする活動を、常に続けています。
今参加できないからとあきらめないで、ぜひできることをやってみていただきたい、そう思っています!

この記事を書いた人

土居安佳里

大阪府柏原生まれの柏原育ち。一児の母です。
元パティシェでスイーツはつくるのも食べるのも大好き。
温もりのある女性らしいデザインを得意としています。
Webサイトはデザインだけでなく、コンテンツ(中身)が一番大事。
お客様と一緒に悩み相談し、満足していただけるサイトをつくっていきたいと思っています。
写真教室に通い、撮影の腕を磨き中!